TREE STORY 木のはなし

    木は、なぜ良い素材か!
    木は熱伝導率が低く、熱を奪われにくく、ふれると温かく感じる。
    木材の硬さは人に優しく、子供が転んでも怪我が少ない。
  • 感 触

    木は熱伝導率が低く、熱を奪われにくく、触れると温かく感じる。
    木材の硬さは人に優しく、子供が転んでも怪我が少ない。
  • 見た目の柔らかさと香

    木材の色相は、赤から黄色までの範囲で温かく感じる。
    木材には、不規則な模様や適度なゆらぎがあり、見て安心する。
    木目や節のそよかぜ効果もある。木の香の成分は抗菌作用があり、ストレスを和らげ、森林浴効果がある。
  • 調湿作用

    木は空気の乾燥時に水分を出し、雨の日には吸湿する。
    内装に木材を使った部屋で、雨の日窓を開けて実験。湿度は90%、その後窓を閉めて1日おくと、55%になる。
    木材は湿度調整をする。
  • 木は燃えない

    小さく薄い木は燃えやすいが、大きく厚い木は燃えにくい。
    火災時にも木材は有毒ガスを発生しないので、生存率が高い。

    日本の森林と木材
  • 日本の森林資源と
    木材の自給率

    日本の森林面積は国土の67%であり、そのうち人工林は約4割。木材の蓄積は55億立方メートルで、年3%づつ増加しています。
    需要は年間8,200立方メートル。国産比率は41.1%であり、まだまだ輸入材比率が高いなか、近年、自給率が上昇しているのは、分母である総需要が減少している影響が大きいです。(2021年データより)
  • 木を伐ることは
    環境破壊になるのか

    木は光合成によってCO2を吸収し、酸素を放出しています。この基礎代謝力は樹齢と共に低下します。
    高樹齢の木を伐採利用し、その後に植林すると若い木が育ち、森林の活性化がなされます。
    山の手入れが必要となり間伐の遅れで山が疲弊しています。
  • 木材の
    ライフサイクル

    木材は環境に負担をかけない資源です。
    また木材は光合成を行い、炭素を固定化すると言う意味で、環境に負荷を低減する性質を持っています。
    大切に使い、最終的にリサイクルを行なえば、環境に理想的な資源となるでしょう。
  • 日本の
    住宅の寿命

    日本政策金融公庫調べで、日本の住宅は約25年で解体されています。
    アメリカは100年。
    イギリスは140年。
    原因は気候や経済的問題もありますが、ライフスタイルが急激に変化している為でしょうか 。
    少なくとも100年に。
  • 木材を
    長持ちさせるには

    第一に乾燥させること。生材は含水率100から200%。
    生材は強度が弱く、腐り易く、乾燥後に変形します。
    家の寿命に大きく影響しています。
    家を長持ちさせるには、断熱工法に注意しましょう。
    外断熱と内断熱の違いで、壁の中の空気の流れに注意します。
  • 緊急提言

    木材の自給率をもっと引き上げて、日本の森林・林業の健全化を計り、CO2の吸収効果を高めましょう。